はんこを通販で作成する際の注意点とは

様々な書類を提出する際に、必要不可欠なものと言えばはんこですよね。最近では通販サイトなどでも手軽に購入できるようになってきました。しかし、中には通販ではんこを作成することに抵抗を感じている方も少なくないでしょう。

それでは、もしも通販ではんこを作成するのであれば、どのような点に注意すればいいのでしょうか。

通販ではんこを作成するのは危険なのか

通販サイトと実店舗を比較してみると、やはり通販サイトの方はリーズナブルな価格帯が多くなっています。それ故に、「安かろう悪かろう」というイメージも持たれやすく、粗悪な材料を使っているのではないか、コピーされやすいのではないかといった懸念を抱く方も多いでしょう。

はんこは一度作ると、何年も使い続けることになるため、耐久性も心配ですよね。しかし、いくら安いからといって一概に品質が劣るという訳ではありません。はんこの通販店の場合、はんこ作成に必要な材料の仕入れや受注制作、出荷といった一連の流れをその店舗自ら行うことにより、大幅にコストを下げることが可能です。

実店舗のような店員も必要としないので、人件費も抑えられています。それ故に、きちんとした高品質のはんこも実店舗よりも安く提供することが出来るという訳です。

どのような彫り方をしているのかをチェック

はんこには、大きく分けて実印と認印、銀行印の三種類があります。実印は重要な書類などに用いることが多く、印鑑登録をする必要があります。銀行印は、その名の通り銀行や金融機関にて登録して使用するのが一般的です。

そして、登録不要で手軽に使用できるのが認印となります。100円ショップや文房具店などで販売されている安価なはんこは、機械によって量産彫りされたもので、実印や銀行印として使用することは出来ません。また、シャチハタと呼ばれる浸透印タイプのゴム印も実印や銀行印としては認められません。

はんこ作成を依頼する方の殆どは、実印や銀行印として機能するものを求めていることでしょう。こういったはんこは、いかにコピーされにくく、他と同じ印影にならないかということが重要です。こういった偽造リスクを最も抑えられるのが、手彫りによって作られたはんこです。

完全に最初から最後まで手彫りで製造されるはんこは、価格は高価になりますが、その分安全性も高まります。完全手彫りのはんこは高額過ぎて買えないという方には、機械彫り手仕上げタイプのはんこもおすすめです。こちらは途中までは機械によって彫られますが、最終的に人の手によって仕上げられるため、印影にも違いが生まれやすく、偽造リスクも軽減できます。

通販サイトで実印や銀行印用のはんこを作成する場合、必ずどの彫り方を採用しているのかどうかを確認するようにしましょう。

出来るだけ判読されにくい書体文字を選ぶ

はんこを作成する際には、どのような書体にするのか決める必要があります。認印などに多く見られるのは、行書体や楷書体、古印体といったパッと見て文字が読みやすい書体です。こういった書体は誰のはんこなのかすぐに判別しやすいというメリットはありますが、その分安全性は低くなってしまいます。

せっかく書体を選んではんこを作成するのであれば、出来るだけ判読されにくい書体を選ぶ方がおすすめです。特におすすめの書体は篆書体と吉相体です。篆書体は中国古来から伝わった文字で、お札などでも見かけられる書体です。

書家の方が自分の作品に押す篆刻印でも、この篆書体を用いることが多いですよね。現在使われている漢字とはかなり違う部分があり、判読されにくさも抜群です。吉相体はこの篆書体を元に作成された文字で、印相体とも呼ばれます。

縁起の良い文字ともされており、銀行印などにも最適ですよ。作成可能な書体はサイトによって大きく異なります。いくら吉相体のはんこが欲しくても、そのサイトが吉相体に対応していなければ作成することは出来ません。

どんな書体に対応しているのかどうかもしっかり確認するようにしましょう。中には、サイト独自の完全オリジナル書体のはんこを作成してくれるところもあります。他の人と同じようなデザインのはんこは嫌だという方や、偽造リスクを徹底的に抑えたいという方におすすめですよ。

はんこに使用する素材をチェック

はんこの値段を大きく左右するものに、本体の素材である印材があります。どの印材を選ぶかによってはんこそのもののデザインも全く変わってきます。まず、最もスタンダードなのが本柘やバーチ材などを使った木製素材でしょう。

比較的リーズナブルで、数千円ほどで購入可能です。それでいて硬くて曲がりにくいので耐久性にも優れており、もちろん実印としても使用できますよ。また、水牛の角も人気があります。黒水牛や男性に、白水牛は女性におすすめです。

耐久性抜群で捺印性にも優れています。また、天然素材ならではの美しい模様とツヤも魅力的です。本体模様もそれぞれ異なるので、個性を出したい方に特におすすめですよ。琥珀や水晶、ローズクオーツのような天然石を使用したものも人気があります。

カラーバリエーションも豊富で、非常にデザイン性が高くなっています。自分の誕生石で作ったり、パワーストーンとして作ったりする方も少なくありません。ただし、こういった天然素材のものは通販サイトで購入する際には注意が必要です。

実店舗であれば実物の模様を見て選ぶことも出来ますが、通販サイトでは模様を選ぶことが出来ません。どんな模様なのかは届いてからのお楽しみということになります。模様などを気にすることなく選びたいのであれば、金属素材のものもおすすめです。

最近ではチタン製やカーボン製のはんこを取り扱うサイトも増えてきています。見た目がスタイリッシュというだけでなく、硬くて丈夫な上に水洗いも出来るという機能性の高さからも非常に人気があります。

印影プレビューがチェック出来るサイトがおすすめ

はんこに入れる文字によっては、同じ文字数でも見た目の印象は全く変わってきますよね。画数が少ないとスッキリした感じになりますし、逆に多いとゴチャゴチャして見えるということもあるでしょう。それはどの書体を選ぶかによっても違ってきます。

実際に商品が手元に届いても、思っていたイメージと全然違うものだと残念ですよね。そういったことを少しでも減らすために、通販サイトの中には、印影プレビューが確認できるようになっている所も増えてきています。印影プレビューに入れたい文字と、その書体や配置方法などを入力すると、おおまかなイメージ図が表示されます。

完成品と全く同じものが表示されるという訳ではありませんが、全体のイメージを掴むのに便利なツールです。サイトによっては、プレビューを元にある程度文字の太さや配置方法などを変えたり、メールやチャットなどで細かく修正を依頼して発注出来るところもあります。

是非活用してみてください。

アフターサービスもチェック

通販でも安心してはんこを作成するためには、アフターサービスがしっかりしている店舗を選ぶというのもポイントの一つです。返品保証サービスであったり、万が一の破損の際の彫り直しサービスなど、店舗によって内容は様々です。

中には10年間、30年間と長期に渡って保証してくれる店舗もあるので、非常に長い期間安心して使い続けることが出来ますよ。はんこを作成する際には、こちらもしっかり確認しておきましょう。

通販ではんこを作成しよう!

通販でも安心してはんこを作成するためには、彫り方や書体、素材などをしっかりと確認してから購入するお店を決めましょう。また、アフターサービスがしっかりしている通販サイトを選ぶというのも、安心してはんこを購入するためのポイントの一つです。

通販ではんこを作成するときは、選びかたに注意して、満足できるお気に入りのはんこを作成しましょう。